お茶室#7・・・炉を切る

『東山時代、珠光の頃から四畳半の茶室が現れ、これに「炉」を切ることが始まった。』(教授者教本より)

このお茶室は上座床という最も一般的な構成をとっているので、炉を切る位置もそれによって決まってきます。
何の気なしに畳が敷かれてるようですが、実は点前座では畳の目で棚や風炉の置く位置が決められるということで、よく見るとちゃんとヘリから目が始まるようになっているのがわかります。
畳を取ると何か蓋のようなものが出てきました。実はこれ、畳の厚さと炉縁の高さを調整するための木の板なんです。これが無いとこの部分だけ畳が落ち込んでしまいます。
その蓋をとると胴製の炉壇が出てきました。ここに熾した炭や灰が入れられます。他には土塗りのものや石でできたものなどがあるようです。
炉縁が据えられたところです。高さが二寸二分なので、約66mmですね。畳厚が55mmなのでその分の板が必要というわけです。
炉縁には由緒ある古材で作られた物や、塗りのもの、蒔絵のほどこされた物などいろんな種類があるようです。けっこう値がはるんでしょうね・・・
炉がセッティングされると、畳と木板の居場所がなくなるので、近くに収納スペースが必要となってくるわけです。
最後に釣釜のための金物と炉の位置関係です。釣釜のための金物は釜蛭釘といいますが、この釘はJの形になっているので、釘の座の中心と鉤先の中心の差に注意して取り付けなければなりません。くれぐれも炉の中心の真上に付けないよう注意する必要があります。