お茶室#9・・・水屋

「水遣むかしはなし、縁側などにて仕舞し也、不審菴は水遣の始まりなり」(茶道筌蹄)

天井は市松の杉網代天井です。網代とは、杉などの木皮を使っていろんな模様に編んだもので、その由来は、魚を捕るため木を編んで網の代りにしたという漁法から名付けられたといわれています。こうしたわずかなところにも意匠性を求める、茶室ならではのこだわりです。
こちらは隅棚といわれる棚です。ここには主に水次やかん(上段)と、灰器(下段)を置くとされてるようです。
中央の棚は、上段が通し棚、下段が簀子(スノコ)棚です。簀子棚はその名の通り真ん中に竹が挟まれていて通気のとれる構造になっています。
通し棚には、炭斗や香合、服紗などを置き、下の簀子棚には柄杓や茶碗などを置くとされています。
さらにその下には実際に水を使う部分があります。この木のフックは「竹くぎ」といって釜据えや布巾をかけるためのものです。置くものが決まっているため、釘の間隔も決まっているようです。
こちらが水の皿と書いて「みざら」部分です。竹で作られたスノコが敷かれています。ここには水屋がめ、水指などが置かれます。スノコをめくってみるとこんな感じになってます・・・
銅で作られた流司です。カランから離れたところに排水をとっています。水を使うところなので、腰部分には松の板が貼られています。竹のスノコは取り外せるようになっているので、外で乾かすことが出来ます。リクエストがあったので、スペアとしてもうひとつ同じものを作ってもらいました。