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技能と技術

先日、中間検査が無事行われました。建方が完了し、屋根工事がおわるころに、この検査を行います。北九州では50㎡を超える木造住宅はこの検査が義務付けられています。地域によって違いはありますが北九州では基礎工事検査は対象外のようです。これは平成20年5月以降の確認提出分にかせられる法廷検査で、今回は、確認の審査もお願いした民間の確認検査機関に依頼して行いました・・
  中間検査では、壁の中の構造躯体~最終的には隠れてしまう部分が図面どおりに施工されているかを検査するという大儀があるので、壁や天井など仕上工事に入る前(特定工程)というのが前提となります。たとえば、耐力壁の筋交いは設計どおりになっているか、金物は間違いないか、といった所が重要な点です。金物の中でも特に基礎のコンクリートを緊結する「ホールダウン金物」は打設時からちゃんと施工されていないと後から「はいってませんでした~」とならないように注意が必要です。(HDは基礎伏図に明記するなど・・・)    阪神淡路以降、重要度が増してきた木造仕口の金物は、古くからの日本の木造住宅を支えてきた大工技術にとって変わろうとしています。木材だけでいかに丈夫な建物を作るかといった技能や知恵が、複雑な金物をどううまく配置するかに変換することは、とても悲しい現実でもあります。しかし、その要因である柱の引き抜きを、耐力壁とその配置によって極力おさえることができれば、 『金物無し住宅』 も可能なんだそうです。(←構造Tさん力説) ちょっとびっくりですが、建築主からすれば、ちょっと不安に感じるかもしれませんね・・・