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お茶室#8・・・切り引手

茶室の建具は、一般的な組子の障子と両面に障子紙をはった太鼓貼りの障子、そして両面に襖紙を貼り回した枠のない太鼓襖の3種類を採用しています。
これが「切り引手」と言われる、手掛け部分を一方面落ちさせた引手です。白い襖に切り込まれた陰影がとても美しいのが特徴です。太鼓襖には良く見られる引手のカタチですが、金物とは違って手の触れる部分が襖紙なので汚れやすいのですが難点ではあるのですが・・・。
反対の水屋側は、上下反転させた切込みとしています。引手板は2マスに及んでしまいますが、こうすることで開け閉めの手の位置(高さ)が変わらず、美しい所作を保てるという工夫です。 一方、この切り引手は「塵落とし」と呼ばれることがあります。塵がたまらないという事からきてるようですが、その意味からすれば水屋側の引手は「塵落とし」ということはできませんね・・・