アメリカで成功をおさめたマルコス兄さん、ファーストを「現実を何もみていない」と酷評されたナラレオン嬢に答えるかのように、68年にはブラジルにもどって自分なりの社会参加を表明した初めてのアルバムだそうです。転換期を迎えた自身5作目・・・
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1.Viola enluarada
2.Próton Elétron Neutron
3.Maria da Favela
4.No Bloco do eu sózinho
5.Homem do meu Mundo
6.Viagem
7.Terra de Ninguém
8.Tião Braço Forte
9.O Amore é Chama
10.Requiem
11.Pelas Ruas do Recife
12.Eu
13.UltimatumVIOLA ENLUARADA
『marcos valle』
ODEON1968 |
はじめ聞いた時は気づきませんでしたが、なんと1曲目「月光のギター」はミルトンナシメントとのデュエットです。なんとご近所さんだったジョビン宅で奇跡的に知り合ったマル&ミル。そこでいろいろとミーティングを重ねたそうで・・・。クレジットはマルコスの曲となってますが、ミルトンのパートを聞くとかなりのミルトン色が強いんですが、共作なんでしょうか・・・。
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1964年のクーデター以降、本人も捕らえられかけたというほどの軍事政権の迫害の中、全体的に重苦しい印象のアルバムですが、キャッチーなアレンジと歌詞で知られる2曲目の「陽子・電子・中性子」は日本のクラブシーンでも人気だったようで・・・。これも改めて歌詞を見返すとかなり社会批判的な内容で、「マッドサイエンティストによる世界の破壊」は時代的には核戦争への警告だったんでしょうが、今見返すとまさに「原発への警告」のように聞こえてきます・・・。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=hDVKc99NWgE[/youtube]