当時のエリスは28歳。
20代前半から活躍していた彼女にとって、
この時期は第2のスタート、転換期だったそうです。
解説記事によると・・・
1964年にリオへと出てきたエリスは、メジャーレーベル「Philips」と契約。
TV番組で司会をつとめると1960年代後半の数年間で、一気にスターダムへとのしあがり、
ブラジルを代表する歌手となったエリス。
次々と海外のツアーも成功させた彼女に当時の軍事政権がほっておかず、
TVCMでブラジル国家を歌わされたことをきっかけに、一気に国民から反発を買い、
さらに最初の夫で作詞家のホナルドボスコリと離婚と、音楽活動も勢いをなくしていった。
そんな中、このバンドメンバーでもあるピアニストのセザール・カマルゴ・マリアーノに出会い、
次第に心境の変化が訪れ、彼に方向性をまかせつつ1972年『Elis』をリリース。
これまでの激しさを強調した作品から「静」の部分を表現した作品へと変化していく。
そんな時期に収録されたこの番組は、
<アーティストとしてのエリスの転換期をタイミング良く捉えた>
という点でとても貴重な映像となっている。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=C6F5pdPN_xk[/youtube]
この曲は、マルコス兄さんのバラードナンバー。
4曲目に収録。
エリスとマルコス兄さんは1964年にサンパウロで行われたイベント
『ボッサ・ノ・パラマウント』
で一度だけデュエットしてるらしい。