『陸屋根』という平坦な屋根のある住宅では、
屋上で菜園を作ることができます。
しかし、いま住んでいる家でとなると、後施工となるので
色々な検討をかさねて
クリアしていかなければ設置することができません。
たとえば↓
①土の荷重に構造が耐えられるかどうか
②屋根防水に影響がないか
③排水の確保ができるか
④散水用の水は確保できるか
などなど、さまざまな検討が必要となります。
とある住宅で、後施工の屋上菜園計画では、
周りに排水スペースを確保して、およそ8㎡の菜園が取れました。
陸屋根部分の耐荷重の検討により、
通常の客土で25cmまで(合計1.6ton)可能という結果がでましたが、
土留めのブロックや雨量を考慮すると、やはり通常の客土では
余裕がなかったので、比較的軽い重量の
「ルーフソイル」を採用することにしました。
銀座グリーンプロジェクトなどに使われているこの土です。
しかし、実績はあるとはいっても、野菜を育てるには少し心配なところもあったので、
実際にプランターで実験してみることにしました。
こんなかんじで、ゴーヤを植えて・・・。
あきらかに重量は軽いのが分かります。さらに、水を与えると
ドリップ式のコーヒーを入れているような感じで、
とても保水性があるのが分かります。
これは、すごい土ですね。ゴーヤもどんどん成長していってます。
ちなみに、8㎡程度のこの屋上菜園で工事費は
おおよそ25万くらいでできるそうです。
さらに、土の改良も進んでいるらしく、
今年販売が始まった広工大開発の土は
3割くらい安くなりそうです。
しかし、野菜によっては、水はけの良い土をこのむのもあったり、
2連作がきびしいものもあるので、
実験的に様子を見守りたいと思っています・・・。