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がんばれ日本④

近代建築様式のひとつ「ピロティ型」の建物が、いま東北地方で話題に・・・ 東日本大震災の揺れや津波で被害を受けた建物を調べた結果、1階部分が吹き通しになった「ピロティ型」の建物が、津波に強かったことが、東北工業大学の田中礼治教授らの調査で分かった。 沿岸部では、ほとんどの木造家屋が流失している一方で、 鉄筋コンクリート構造の建物の多くが再使用できる状態で残っていることも判明した。 先日、学会で緊急報告会で発表されました。確かに、物理的にあの強烈な水圧を受け流すにはああいった形状が効果があったことは想像に難くありません。しかし、軽い鉄骨造やか細い柱だとそうはいかないのでしょうが、津波で流失したほとんどが住宅だったことを考えると、木造住宅にピロティ形式を導入するのも非現実的なんですが・・・。 しかし、直下型の阪神大震災の時に大きく取り上げられたのがこの「ピロティ型建物」の構造的な弱さだったのですが、都会に多いこのピロティ型マンションは、その後全国各地で、柱の補強や耐震壁の増設などが進められていったのは、なんとも皮肉な話です・・・。 登呂遺跡なんかで多く見られるこの「高床式倉庫」も、津波対策を考えた建築様式だったんでしょうか・・・?