リビングバルコニーの家
西鉄バスもかなりの本数が走る主要路線で、その幹線道路から少し入った交通便のほどよい場所にこの住宅はあります。実はここから数歩いったところの整形外科の先生にはとてもお世話になっていてこのあたりはずっと通っていたこともあって個人的にも馴染みのあるところだったりします。
北九州で暮らすには車は必須だとよく言われていますが、この住宅も1階に2台分を確保するために半階分の高さのガレージを設け、その上部にリビングがのる構成。奥のエリアは普通の階高なのでその半階分の差があるスキップフロアになっています。リビングとダイニングは空間的には繋がっていますが床の高さが少し違うだけでエリア区分ができ機能的に使うことができます。
また木造の建物は柱を少なくすることが比較的難しいな構造です。今回は大きくスパンを飛ばすためと大梁を小さくするために中間の柱に方杖を設けてみました。垂直材と水平材とをつなぐ補強材で視覚的にもおもしろいし、筋交いとは違って空間をさえぎることが無いので「使える方法」な気がします。
リビングに面した広めのバルコニーはいろんな使い方ができます。外ダイニングだったりサンルームだったり物干し場だったりと、場面に応じていろいろな使い方ができるユーティリティな場所になっているようです。