RCの家M
北九州の中心を流れる紫川に面したこの場所は、小倉の中心街の一角をなすとても賑やかなところです。
春には桜の並木が通りを彩り、夏には目の前で花火が打ちあがります。そんなロケーションを活かしたプランニングから計画は始まりました。
主な生活空間は2階に集中させ、1階はほぼゲスト用のスペースとなってます。石貼りの応接室は、南側のテラスに面していてとても明るい空間です。床を同じ高さにしているので内外一体利用もラクチンです。また、ここで料理教室をされるとのことで、格子戸の奥にはキッチンも配置されています。急なお客様でもすぐに隠せる3枚引戸、大活躍のようです。
さらに奥のスペースは2間続きの和室があり、1室は水屋を付属した茶室仕様となっています。切り引手や茶室金物など本格的な茶室です。もう1室は由緒ある大きな仏壇が鎮座する和室です。コンクールで賞をとったらしいこの仏壇には、見たことも無い古い年号が刻まれていました。和室側の庭は、以前から育てていた樹木を移植し、とても思い入れの深い庭になっているようです。
2階のリビングはおもに自然素材を使い、木の温もりが感じられる落ち着いた空間となりました。仕上材料と天井高さをいろいろ変えているのは、ガス使用による不燃要求のためですが、かえって空間に思わぬ変化が生まれました。
リビングに面する広いバルコニーは、わっしょいの花火を見るにはうってつけの場所。目の前で打ちあがる花火大会の特等席です。夏の風物詩「BBQ~花火観覧」いつもご招待いただきありがとうございます。