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杉格子組み天井
□採用過程
寺院建築で本堂天井の定番といえば格天井、それを立体的に表した格子組みの天井を計画。 当初、本堂の天井高さ4mの要望があり1.5層分の本堂を計画するが、用途地域規制で建物高さ10m制限のため断念。 立体的な格子組みを採用することで通常の天井裏となる部分を有効に使い高さを確保。最大3.25mまで天井高さをとることができた。
□施工検討
天井の自重が通常より重たくなるため、天井下地は通常の鋼製吊アンカーに木製野縁を直接ボルト留めし下地を形成。木格子部分は現場にてその下地に固定しながら組んでいく施工となった。本体の相欠き接ぎと先端部の隠し釘など見えない部分での仕事は宮大工15人工さすがの技巧。 また地震による横方向変位に対して、野縁を躯体壁面まで延長固定し動きを抑制する工法をとった。
□仕上がり具合
格子の間から漏れる照明の光が天井の陰影を生み立体感を強調する効果でかなり幻想的な仕上がりになった。無垢材の伸縮や反りを考慮し空調を左右の壁際下がり天井に設置したため、折り上げ天井の形となってかえって天井が高く感じられる効果が得られた。