狭小地「うなぎのねどこ」
ここ北九州の戸畑にも天神があります。道真公を祀った神社も近くにあるのでおそらく由来は天神のそれと同じでしょう。昭和の時代に賑わったであろう天神商店街もなんとか細々と続いてる様子。
そんな町並みの続く住宅地の一角に間口7m奥行き24mという細長い敷地での計画でした。まさに「うなぎのねどこ」のような住宅です。
1階のリビングは南側から採光を取るためにテラスを配した大きな開口を設けました。さらに開放感を得るために屋根勾配を利用した垂木構造の表し天井とし、天井高の高い空間としています。
奥まで続く長い廊下には連続する窓の下枠を握りやすいL字型として手すり兼用とし、すっきりとした壁面デザインとしています。また、照明は壁面を照らすように配置しできるだけ少ない数で照度を確保する工夫も試みています。
直線が強調される竪ハゼのガルバリウムの屋根もダークグレー色を用いることで和のテイストが感じられる外観となりました。