菩提寺本堂・納骨堂
福岡市の油山の麓にある「菩提寺」の新本堂です。庫裏と納骨堂を併設した施設です。同朋会館建設から8年、庫裏の増築計画から始まり2年をかけて基本計画を重ね新しい本堂を建て替える計画となりました。
本堂の内陣には旧本堂からの移設された阿弥陀様と新調された仏具を配し、格天井と金箔の壁面を用いた寺院建築らしい設えとなっています。納骨堂のホールにはヨーロッパの教会から取り寄せた4m×3mのステンドグラス配され、参拝者を迎える神聖な空間となっています。
また外壁には世界平和を謳ったゲルニカオマージュの大壁画が描かれました。基本計画時に「梅香る町プロジェクト」が立ち上げられ、外壁に5m×10mの巨大なキャンパスを計画しました。制作したのは梅林中学校と福岡大学の美術部学生のみなさん。建物完成後約2ヶ月間、足場をかけながらの共同制作ですばらしい作品が出来上がりました。
作者コメント
『ゲルニカとは1937年ナチスドイツのヒトラーによる無差別爆撃で壊滅したスペインの町の名前です。あまりにもの惨状に激怒したピカソはその怒りを縦3.49m×横7.77mの巨大なキャンパスにぶつけました。その絵はゲルニカと命名され同画のタペストリーが平和の象徴として国連にも掲示されています。地球上のこのちいさな梅林という町からこの壁画を通し世界に向かって平和を叫びましょう』